先が思いやられる小学生の娘
外出する時の妻は、鏡でメイクをチェック、そして、鏡を見ながら口紅を塗る。それを真似るのが小学生の娘、娘はメイクに興味津々なのだが、母親から「まだ早い」と注意されているため、口紅の代わりに指でクリームを塗る。口紅を塗った妻は、空気を吸う魚のように口をパクパクさせる、口紅の代わりにクリームを塗った娘も、母親を真似てパクパク。
妻、「さあ、行きましょうか?」
娘、「さあ、行きましょうか?」
妻が履くのはヒールの高い靴、娘もヒールの高い靴を履きたいらしいのだが、母親に「まだ早い」と注意されているため、ピンク色のスニーカーを履く。
例のウィルスで人が多い場所は避けるようになったため、極力買い物はしないようにしており、私達3人は家の近くをウォーキングでストレス発散をする。
私、「寒くない?」
娘、「寒くないよ、厚着しているから」
妻、「ちゃんとマスクはしてなさいよ」
娘、「分かっている」
一人娘を甘やかして育てたつもりはないが、この頃の娘は親に口答えするようになった。http://snowbar.jp/
私、「お客さん、居そうにないから喫茶店に入ろうか?」
妻、「ダメよ、運動にならないでしょ」
私、「喉、乾かない?」
妻、「貴方は話しているから喉が渇くのよ」
私、「今日は空気が乾燥してないか?」
妻、「いつもと同じよ」
妻と娘は外出前に保湿クリームを塗っているが、男の私は何も塗っていないため、乾燥で皮膚がカサつく。
私、「Aちゃん(娘のこと)、クリームをパパに少しちょーだい」
娘、「・・・」
私、「Aちゃん、聞いてる?」
娘、「・・・」
妻、「ヤメなさい、嫌がってるでしょ」
私、「だったら、君のクリームを少しちょーだい」
妻、「嫌よ」
私、「ちょっとで良いから」
妻、「嫌よ、私のクリームは高いのよ」
翌日、妻が私に買ってきてくれたのは、娘が使っているのと同じクリーム。
私は娘と同じクリームで喜んだのだが、娘は父親と同じクリームを使うのがイヤなのか、母親と大喧嘩。
結局、妻は娘に別のクリームを買ってあげたのだが、私に買ってくれたクリームより、ずいぶん高かった。